2011年3月31日木曜日

0.02%

最近ソフトバンクが、会社設立30周年を迎え、
孫 正義社長は 0.02%という数字を掲げました。
その意味は
会社設立して 30年生き残っている会社は0.02%しかないという事でした。
つまり、0.02%っていうことは、
30年で5000社の内、4999社は廃業するという事です。

それだけ、競争と時代の変化が激しいのだ。

ユニクロの柳井 正社長も 言っている
『 会社とは本来、つねに実体がなく、非常に流動的で、
  永続しない可能性の強いものなのだ 』 
『 会社とはそもそも 期限があるものと考えるべきで
  新しい事業の芽を出し続けない限り、
  賞味期限が切れたらおしまいなのだ。その本質は常に変わらない 』(一勝九敗)


1980年東京大学経済学部卒業生の30年後の消息:
(経済評論家 森永卓郎の世代)
卒業時に就職した企業・団体がそのまま存続し、
かつ現在も在籍している人は3分の1にすぎない。
就職エリートもそうなのだから、一社懸命 は そもそも奇跡に近い。


さて、一年におよぶ求人活動がようやく一息つく

上を踏まえ、新入社員の皆さんに
・安定志向という病に冒されてはならない
・会社「員」 から 職業「人」を目指そう と呼びかけたい。


2011年3月26日土曜日

働く人々を駆り立てる「もの」

今回の、災害においても、大変多くの方々の姿 が、
私たちに、全く同じ問いを投げかけている。
胸を打つ問いかけだ。

「あなたを駆り立てているものは、何なのですか」と

消防、自衛隊、警察、病院・介護関係者、原子力発電所、自治体、
そして教育関係者などなど。

私たちは、地震が起きた3月11日から、
数多くの職業人たちの、崇高な姿を目にしている。
使命感、責任感、プライド。
耳慣れた言葉で説明するのは、たやすいことだ。

しかし、それはもはや、言葉の概念を超絶している。
働く人々を駆り立てる「もの」の、本質なのだ。

2011年3月23日水曜日

ラジオと公衆電話と、、、

今回の災害で改めて有用性を再確認したものがある。

ラジオ
最近めったに聴かなかった、ラジオという「メディア」を再認識した。
目に入る映像と違って、耳から入る情報は、深く心にしみるアナウンサーの声質。
被災者を思いやる、一言一言が、映像にはない 想像力を掻き立てた。
また、避難所の子供たちにと、時間帯にそぐわないアンパンマンの歌を流したり、
希望を与える曲を流していた。 
この放送を聴いているだろう多くの人々への大きな支えになっているに違いない。
「メディア」としてラジオという衰退気味の業界にあって、ラジオ放送局の使命感を感じた。

公衆電話
携帯電話に依存している者にとって、電話が繋がらない事象は不安でならなかった。
公衆電話に長蛇の列! の報道を見て、
試しに、コンビニエンス前の公衆電話をかけようと思ったら、百円玉しかない
まあいいか、とかけたら、一発でつながった。そして百円玉が戻った。
(当時公衆電話は無料サービスだった事を後から知った)
何年か振りの公衆電話の懐かしい使用感だった。そして、とても頼もしく思った。

東京電力が推進してきたオール電化は、
2002年で1万3000戸    2010年で85万5000戸という。
これが、電力不足の一因でもあるという。
皮肉にも計画停電の一番の被害者にもなっている。

さて、
画一された高度化された医療の一角に
われわれの手技療法は、悠久の歴史の中で存在している。
その意気込みを絶やしてはならない。

2011年3月21日月曜日

がまん

海外から多くの激励が寄せられ、元気付けられている。
その中で、アメリカから
英語には 「がまん」 という言葉がないという。
「日本人には、がまん する心をもっている。だから必ず復興できる!」

英語の「がまん」という言葉は、忍耐とか耐え忍ぶとかの言葉しかないという。
日本語のそれは、もっと広く深いニュアンスがある。
被災地を思えば、首都圏の人たちは、停電や電車運休にもそのくらいの事はと、
不便な 非日常を、受容する気持ちが自然と芽生え、「がまん」していると思う。
また、その「がまん」が、
反日感情の多い韓国からのメッセージはうれしかった


追伸: 
ツイッタやフェイスブックのつぶやきを拾い集めているサイトです。

10数ヶ国語に対応しています。
http://prayforjapan.jp/message/

思わず涙ぐんだり、勇気がわいてきたりする
不思議なサイトです。

「現場」の想像力

大雪の時は、ノーマルタイヤで走らす、会社の責任として
施術者の安全を考えて、各自の判断に委ねた。(こちらの都合で)

しかし、
前回で書いたように、今回のケースは
はじめはそう考えたが、(こちらの都合で)
私たちの訪問が、「一人暮らしの高齢者の心の支えになる」
という、福島院の言葉を聞いて、ハッとした。

『やさしい心とあたたかな手』 
これが在宅医療に従事する者の使命だ!

ガソリン不足も電車運休も、停電、信号機不通、、
それらすべて各自の現場の判断に委ね、不安を抱えながら、
それぞれの熱意と創意工夫に期待し、激励した。

しかし、
期待以上の「現場」の孤軍奮闘ぶりが報告され、うれしかった。
想像を絶するガソリンを求めての長蛇の列に必死に耐える姿、
事務職員総出になって、ガソリン補給を応援した。
施術者の家族もガソリン補給の一役を担った話も聞いた。
患者宅のメチャメチャになった部屋のかたずけを手伝った感謝の言葉や
高層マンションに階段で訪問し、薄暗い部屋での驚きと感謝の言葉。

連日報道される悲惨な状況に、皆、精一杯の出来る限りの努力をした。
それは、マニュアルでは表現できない「現場」の想像力だと思う。

2011年3月12日土曜日

巨大地震!

昨日の発生した巨大地震、今までにない揺れであり、
私も恐怖を感じました。

「関東地方への地震」かと思ったら、
東北地方、しかも大津波が、相当の被害を与えているという。

まず、電話がつながらないのが、不安を増幅させた。
また首都圏では交通機関が全面的にストップし、
電車通勤者は、どうなったのか状況がわからず不安な夜を過ごした。


『福島院からの報告』

家の中はめちゃくちゃで、ブロック塀は倒壊し、
停電、断水、、
いたるところが交通止めで、渋滞が続いているという。
早朝、福島院には、本日の訪問は中止と決定した。

その後の施術者からの報告。
「今日は行けない旨の電話をしているが、つながらない。
一人暮らしの方が多いので、安否確認だけも行きたい」

そうか、私たちの訪問は、施術だけではないんだ。
詳細な状況はわからないが、、、
その心意気に、感謝!

2011年3月6日日曜日

80歳 現役!

私は、新聞の投書欄が好きです。
画一的な新聞報道から目が覚めて、様々な考え方・視点の多様性が刺激になる。
(もっとも、その投書の選考も新聞社の世論誘導もあるだろうが、、、)

こんな投書があった。
『不平等な「OB税理士」廃止』
税務署長を歴任すると、タダで税理士免許がもらえる。
これは公平な国家試験制度に照らしてもおかしいし、当然に、
同じ釜の飯を食った仲間として、当然税務調査に手心があるだろうと疑念が生まれる。
そのような、主張だったと思う。
事業仕分けの昨今、今だに、そういう慣例があったのか!と私は驚いた。

本題は 実は、その投稿者についての話です。
上の主張はこんな書き出しで始まるのです。

   80歳である。
   朝、目を覚ますと、ああ今日も生かされてもらっている。
   と感謝の念でいっぱいである。
   税理士廃業を思いながらも、
   関与先の要望 と 仕事をもっていることの心の張りで
   思いとどまっている。

素晴らしい職業人生だと思う。
①もう引退したいといっても、お客からもっと続けて欲しいというラブコール
②その仕事にプライドを持ち、プロとして研鑽を続け現役を続ける心の張り

会社「員」ではなく、職業「人」の生き方。
うらやましいと思います。

鍼灸・マッサージ師はそれを可能にする、素晴らしい職業です。



卒業 おめでとう?

鍼灸・マッサージ専門学校を卒業する皆さんへ

卒業おめでとう
そして お疲れ様でした。と心から労をねぎらいたい。

一般の方には、医療系専門学校の3年間の苦労は あまり知られていない。
まず、遅刻は厳禁であり、欠席は言語道断の厳しい学生生活。
おそらく冠婚葬祭も非礼しながらも、必死でくらいついた3年間であったと思う。
人の命にかかわる医療系だから当然といわれるかもしれないが、
社会人になってからの入学や 家庭を持った方々にはさぞや大変だっと想像する。
しかし、それを可能にしたのは 「熱い思い」が強かったからだ。

私は、そうした人たちの話を聞くたびに、
その「熱い思い」に応える会社にすることが、会社の使命と、日々努力している。

卒業する皆さんに 
99歳の現役医師 日野原重明さん の言葉をプレゼントしましょう

   私は、今年100歳を迎えます。
   これまでの人生は 助走段階で
   さあ、これから ジャンプ だという感じですよ
   卒業というと、
   日本では、「業」を終えることを意味しますが、
   米国では、コメンスメント エクササイズ(commencement exercise)
   直訳すると「実習の始まり」
   それまでは、準備して
   これから 実社会での新しい生活の中で本来の学習が始まる。
   生涯学び続けるということです。
   挑戦する限り 老いはない




2011年3月5日土曜日

幸福度調査

順位について

最近 国民総生産(GDP)が、中国に抜かれ、3位になったことが大きく報じられた。
ずーっと、アメリカに次いで、2位であった日本が、3位になっと言われても
私たちは、実感がわかないのが 本音と思いますが、
中国の脅威をクローズアップするには、国民感情を刺激するには、格好の順位だ。

注: 国民総生産(GDP)を、人口で割って1人当たりにすると17位だそうだ。
この順位は、何となくわかる気がする。

それと、子供の学力の世界比順位の低下も著しい。一年間で17位から27位になったそうだ。
見識者がいろいろ言っているが、この話題は後日書きたいと思います。

さて
幸福度調査

日本は 150ケ国中 なんと80位!
、、、しかし これは あまり話題にならない。

2011年3月4日金曜日

たまちゃん

先日、座間院の施術者から 
患者様から戴きました。
と、うれしそうにそしてちょっぴり誇らしげに、
このかわいらしい本「詩集」を手渡された。


『たまちゃん そしてみんなに ありがとう』  おおやみつこ
  「 83歳になる母は
   4年前脳梗塞で倒れた
   半年間の入院生活の後
   私と暮らしている 」
娘の大矢美津子さんが、寝たきり 認知症の実母を ご主人の理解もあって
自宅で在宅介護をしている日々の暮らしを綴った詩集です。


たまちゃんって?
  「 私は母を「お母さん」と呼んでいない
   小さい頃の愛称「たまちゃん」と呼んでいる
   ・・・親しみやすく可愛い 」
そう、たまちゃんとはお母さんの愛称だったのです。
たまちゃん(母親)と 在宅介護にかかわるみんなと よっちゃん(ご主人)への
感謝の気持ちを伝えたいとの思いで自費出版された。とのことです。
私たちにとっても、この上ない最高のプレゼントです。
ありがとうございました。


この詩集は、同じ体験
在宅介護を現在なさっている方、また経験した方なら
そうそう そうだよね。、、と共感するところがたくさんあると思います。
私たちもとても勉強になりました。
今春の新人研修の教材に是非使おうと思っています。


たまちゃん(母) みっちゃん(娘・作者) よっちゃん(娘のご主人)
の愛称の可愛さから 家族の深い愛情もわかるし
何より みっちゃんの明るさと元気とユーモアのセンスが素晴らしい。


みっちゃんの元気な姿・明るさが 逆に心を揺り動かし、
涙線の弱い私は、必死にこらえながら ページを繰った。


、、しかし、次の言葉で ついに涙線のダムが決壊した!


    たまちゃんと一緒にいられて
    よかった!
    たまちゃんの娘で
    よかった!