2011年4月15日金曜日

沈黙の街 福島

震災から1ケ月が過ぎた福島に行ってきた

市内は、際立った震災の大きな爪あとは、あまり見られず
平静を装っているが、あまりにも静かだ。
まるで、「最悪のケース」 の カウントダウンしているような
沈黙の街 福島。
市民のココロは、その緊張感で張り詰めている。

地元新聞は、連日、放射能関連記事で埋め尽くされている。
たとえば福島市内の
保育所、幼稚園その他学校での放射能値の一覧には、驚いた。
その数値の高低は、その意味する事は知らないが、
首都圏在住者には、充分過ぎる沈黙の恐怖である。
NHKテレビは、震災当時首都圏でも流れていたような、
左横と上面が文字情報が、今でも流れている。
しかもその画面に、頻繁に地震速報が入る。
実際に、これでもかこれでもかと余震が続く。

1ケ月も続くこの沈黙の恐怖を、市民の気持ちを想像できるだろうか?

市内を走ると、自衛隊車両が目につく。
緊急車両やパトカーも多い。
関西方面のナンバーをみて、遠くから応援にきてくれているんだ!とうれしかった。
スーパーに入ると、野菜売り場では、わざわざ大きく「福島産」の看板があり
風評被害に負けるな!とのメッセージを感じた。

ようやく、新幹線が福島までつながった。
東京都とつながった安堵感があった。

2011年4月9日土曜日

1歩は、40~50センチ

登山家 田部井淳子さん 71歳の話

 2年前にテレビ番組の企画で、北アルプスを23日間縦走したという。
     (縦走とは:登山で尾根伝いにいくつか山頂を通って歩くこと)

『 岩だらけの山頂に立つと、
自分たちの歩いてきた山並みが見えました。
私たちの1歩は、40~50センチしかないのですが、
積み重ねることで
「あんなに遠くから歩いてきたんだ!」と
同行の男性アナウンサーは、大感激。

「他のことでもできるんじゃないかという活力をもらえた」 といい
山の持つ力を感じた。
平均寿命まで生きるならば、もっと密度を濃く生きたい
毎日の生活の積み重ね それが自分たちの歴史 』

新入社員。
特に新卒者は、3年間の努力の結果の証しである国家資格の合格証を手にして、
山頂で 「あんなに遠くから歩いてきたんだ!」と、感激しているに違いない。
     「できるんじゃないかという活力をもらえた」と思う。
その感激を自信に変えて、 新たなスタートをきって欲しい。

まずは、
学生生活の3年間という時間の体感を振り返って、(実際に困難を乗り切ったのだから)
3年後の目標を立ててはどうだろうか。
きっと出来る! 誰もが1歩は、40~50センチしかないのだ。

2011年4月7日木曜日

想定外

テレビでの 生命科学者 中村桂子さん の発言が印象に残った。

『今回の災害で、有識者は 皆、想定外 と いう表現をする
技術はある想定の下に、進めるほかは無い一方、自然界には、そもそも想定は無い。
現代文明は、機械と仲良くしすぎている。』

なるほど、今まで、有識者は何を根拠に何を想定してきたのだろうか?


私たちの現場は、命(生命)と向き合っている。
いのちは、生きようとしている。
その「力」を引き出す仕事だ。
命の摩訶不思議な 命の可能性を体感している。
むしろ想定外を期待して、想定外を信じて、想定外を祈っている。

手を当てる治療には、大きな可能性が秘められている。

2011年4月6日水曜日

暗黙知

新入社員研修は、入社式が無事終了し、研修にはいった。

社長の訓示?は、パワーポイントを使ったスライドでの説明を計画していたが
事前の動作確認を怠ったため、使えなかったミスがあったが、
配布資料の準備をしていたため、何とか切り抜ける事ができた。
申し訳ありませんでした。
資料の中に『てあて通信番外編』 昨年1月から12月までの全21ページ
(これは毎月の給料明細に同封している私から社員へのメッセージ)
を配布しているので、私のてあての理念は、充分に伝える事は出来たと思う。

話で強調したかったのは、
『皆さんにとっての 最大の福利厚生は 教育 と 訓練だ!』
ということです。

手技療法という職人の世界は、
徒弟制度による師匠と弟子による長期間にわたる閉鎖的な「伝承」であった。
しかし、これでは迫りくる国民のニーズに応える事はできない。

知 とは 「暗黙知」 と 「形式知」 とがある。
「暗黙知」とは、言葉や文章では表現する事が難しい「職人芸(カン等)」
「形式知」とは、言葉や文章では表現する事ができる「マニュアルなど」

弊社は、この「暗黙知」 ⇔ 「形式知」 が相互作用する職場環境を創造し
正のスパイラルを作りだす「場」を作ろうという意識改革が必要と考えている。
この「場」の環境の創造。これこそが、職業「人」を目指す社員の、最大の福利厚生だと思う。

出身校、経験、年齢、性別、性格、人生観など様々な施術者が織りなす現場には、
患者の立場に立って考える てあての理念の実践こそ、強力な現場「力」となる。

そして
てあては、何を目指しているのか。

みんなで幸せになろうよ」  これです。

2011年4月3日日曜日

感謝式

4月4日 月曜日 入社式を行う

先日、銀行の方との話の中で
「4日に入社式をやるんですよ」と話をしたら
「えっ、入社式をやるんですか?! すごいですね。」と驚かれた。

そんなに驚く話なのかと、こちらが驚いた。

毎年、私の話「てあての理念」の確認があって、
入社にあたってのオリエンテーション
そして、1~2週間の合同の研修会と続く、初日として「話」の認識しかなかった。

辞書にはこうある
入社式(initiation ceremony)とは、その年に入社する新入社員を一堂に集めて、経営首脳(主に社長)による訓示等を行う儀式。

そうか。儀式か。と知ると、なるほどと思う。
一種の通過儀礼。 心の切り替えに必要な 「式」 なのだ。

会社「員」 から 職業「人」 を目指そうと主張する私の訓示とは、、、。乞うご期待。

さて、
私にとってみては、感慨深いものがある。
入社式とは、私自身にとっては 感謝式 なのだ。
数多くある同業他社の中から、弊社に興味をもたれ、会社の理念に共鳴して
そして、入社を決意していただいた。 感謝の気持ちでいっぱいだ。
創業当時から、
年がら年中、年の途中で、新入社員をひとりふたりと採用してきた苦労を思うと
20名弱の新入社員を一同に集め、いっせいにスタートを切れるとは
こんなにうれしいことはない。

その感謝式でもあるし、
また、創業以来 変わらぬ理念の実践を遂行せよ!
との、私自身への戒めの式でもある。

2011年4月1日金曜日

誰のための会社にするか

誰のため会社にするか

 ライブドアのホリエモンがマスコミで騒がれていた時に
 「会社は誰のものか」という議論が大いに盛り上がりました。
 もう五年前になるんですね。
 最近のテレビで、ホリエモンの元気な姿をみました。
 北海道でロケットの開発をしているんですね。
 研究者? そのバイタリティーに驚きました。


さて、視点を変えて、
「誰のための会社にするか」 を考えてみたいと思います。

入社する皆さんは、一般的な言い方をすると会社員です。
しかし、
事務職員を除けば、皆 独立開業権を持つ国家資格取得者です。

その皆さん と 会社との 関係は、
通常の会社の雇用関係を超えた強い連帯感が必要だ!と、
考えています。
誰のための会社にするかを、議論しよう!
一生の付き合いが出来る様々な勤務形態を提案しています。
その約束を実現するために、
高い理想を持った強い会社をつくる!というのが、目下の私の責務です。