2013年1月22日火曜日

日本という国の腰痛


作家津島佑子さんの 『日本という国の腰痛』 (日経新聞1月13日)
が、面白かった。

『昨年の暮れに、ぎっくり腰というものにはじめて見舞われた。』 という。

てあて整骨院 の 木津院長のブログで、
「寒い日には、ぎっくり腰にご用心」 1月9日付けを読んだ後だったので
http://ameblo.jp/teate-kanagawa/entry-11445544229.html

そうかそうかと同情しながら、読み進めたが、
さすがに作家の津島佑子(66歳)さん。 想像力は、広がる。

『こんな状態になると、いやでも年をとってからの自分を想像してしまう。』
老後とは、このように世界が狭くなっていくことだと知り、
今は亡き、老いた母親に対する心ない思いを反省する。

そして
『そういえば、今の日本の姿はぎっくり腰になった私とそっくりじゃないか。
日本列島を裏返しにすれば、ちょうど腰のあたりが曲がっていて
その部分が、原発事故地帯。
全身の「要」である腰に危険が潜んでいたら、おとなしく過ごすしかない。
腰痛を忘れたふりをして、うっかり乱暴に動けば、
たちどころに更なる痛みが襲ってくる。
腰の痛みは簡単に治らないにしても、
筋肉の力だけは、守りつづけなければもっと大変なことになる。
日本の「少子化」とは、
腰骨を支える筋肉がどんどん衰えていくような状態なのにちがいない。』







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