2014年5月3日土曜日

氷が溶けたら何になる?

「氷が溶けたら何になる?」

さて、皆さんは何と答えますか?


5月3日憲法記念日。
例年にまして 憲法論議が活発です。

(朝日新聞5月2日)の ジェームス三木さんの発言が
面白かったので 紹介します
 
脚本家 ジェームス三木さんは、満州で敗戦。10歳だった。

 
『 敗戦を経験し、何事にも うたぐり深くなりました。

 言葉を額面通り受け取らず、一歩掘り下げて様々な解釈をする。
 例えば、「氷が溶けたら何になる?」 「春になるね」 といった、
 常識から外れた発想を好むようになった。

 それで脚本家になれたかもしれません。

 <説明尽くす弊害> 

 最近、テレビドラマやバラエティー番組で
 ナレーションや回想場面を多用し、
 全てを説明し尽くす傾向が気になっています。

 僕がドラマを執筆する際は、3割は余白として残し、
 視聴者の想像力に委ねるように心がけてきました。
 わかりやすくし過ぎる弊害によって
 考える力や想像力を奪われている気がしてなりません。

 ネットの普及が拍車をかけています。
 疑問を検索すれば、すぐに答えが出ると思い込んでいる人が
 若い世代を中心に多い気がします。

 世間に流布する言葉を うのみにして 疑わず、
 自身の思考で 咀嚼(そしゃく)しない空気が、
 安易な改憲論議の背景にある気がしています 

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